はじめに – 魂とは何か
AWA VOICEは、「魂の目覚め」のためのヴォイスワークとしてシェアを始めたものですが、「魂の目覚め」とは、具体的にどのようなもので、何を意味するのか。いわばマップが必要です。
この道を歩んでいく上で、私たちの持つ「意識」の力を最大限発揮するためには、「適切な意図」を持つことが重要になってきます。そのために役に立てるマップとして、私自身が体験してきたこと・情報として受け取ったことを元に下記にまとめてみました。特に用語やプロセスについては、アカシックリーダーのゲリー・ボーネル氏のものを援用させていただいていますが、解釈は私自身のものが多く入っている旨ご了承ください。
まず、AWA VOICEで考える「魂」とはなにか、についてお話したいと思います。古代の霊的な伝統において、「魂」は二つの部分に分かれると考えられてきました。例えば道教や伝統中医学においては、「魂魄(こんぱく)」と表現され、魂(こん)は人間の精神を司り、魄(はく)は肉体を司るとされ、肉体が滅びると魂は天に昇り、魄は地に還るとされています。
また、日本超古代の書物『ホツマツタヱ』には、魂(タマシイ)は、「タマ」と「シイ」に分かれ、それを結び合わせる「タマノヲ」から成り立つと記されており、超古代の日本人もそのように考えていた可能性があります。
私自身は、「魂」とは、宇宙の創造主の意識から派生した分御霊(わけみたま)である「魂意識(こん・たま)」と、「地球の生命の進化の中で生まれた生命意識(はく・しい)」が一つに結び合っているものが「魂」だと感じています。それらが私たちの肉体に宿り、「私」という人間の意識を形作っているのだと思います。
ゲリー・ボーネル氏は人間は、「Soul(魂意識)」「Spirit(霊・生命意識)」「Body(肉体)」の三位一体の存在だと語っています。
さて、AWA VOICEでは、「魂意識(こん・たま)」へと意識を拡大していくことを目的としているため、魂意識についてさらに書いてみたいと思います(今後、単に「魂」と書くときはこの「魂意識(こん・たま)」を指すとお考えください)。
魂意識とは、端的に言えば私たちの中の「全体性の意識」を保持している意識であると私自身は感じています。
世界の様々な霊的な伝統においては、この魂意識とは先にも書いたように、この宇宙の創造主の意識から派生した分御霊(わけみたま)のようなものであり、私たちの永遠普遍の本質を保持している部分であるとされます。
魂は「個」としても現れていますが、その本質は一にして全、全にして一なるものであり、この宇宙と一体の全体性の意識として存在しています。
魂は、この広大な宇宙を遍歴しながら、創造主の生み出したこの宇宙の様々な情報を収集している存在だと言われています。
もう少しわかりやすく言うと、そのような宇宙生まれの「魂」が、地球生まれの「命」と、コラボレーションしている存在が、私たち人間という存在というわけです。魂は霊格、魄・命は人格の部分とも言えます。
ただし、この地球上のほとんどの人間は、自らの神聖な部分である「魂」にはほとんど注意を払わずに、人間という生命体としての部分だけで生きている、と言えます。
魂の目覚めとは、この私たちの神聖な本質である魂、全体性の意識を保持している魂意識へと意識を拡大していくことに他なりません。
それこそが、私とパートナーとの間にやってきた赤ちゃんの「魂」の、私たち人間の全体性の意識への目覚めの促しに応えるものであり、私自身がこのワークをシェアしている目的でもあります。
そのような、魂意識への拡大のプロセスについて下記にまとめてみました。詳細はそれぞれのリンク先をご覧いただければと思いますが、ざっくり、下記のようなプロセスを経て、最終的に「覚醒」の状態に導かれていくと考えられます(さらには覚醒の先のプロセスが存在しますが)。
・自己認識 self knowledge – 私という「個」はどういうカタチをしているのか – 自分自身に対する適切な認識を持つためのプロセス
・自己実現 self actualization – 私という「個」に対する適切な認識を元に、個人の目的に向かって「意図的」に行動を起こすプロセス
・自己覚知 魂意識への目覚め Self realization – 全体性の中に付置された私という「個」への覚知のプロセス
・覚醒 Enlightment – 無私 魂意識を通して宇宙・普遍意識と合一した状態
自己認識、自己実現、自己覚知のプロセスは、それぞれ行きつ戻りつしたり、様々なレイヤーが交錯し、重なり合ったり、あるいは螺旋状に進んでいきますが、「覚醒」に至ると、そのようなプロセスはすべて「超越」され、一切後戻りしない状態になります。
この覚醒のプロセスを経て、さらに「アセンション」と呼ばれるプロセスに入っていくとされていますが、ひとまず、私にまとめられるのはここまでかなと思います。
また、こちらの説明も大まかな見取り図のようなものであり、実際には様々なケースが多様なレイヤーに渡って存在しています。それら個別的なことは、またクラスやセッション、別の文章でお伝えしていこうと考えています。
このヴォイスワークのそれぞれのプログラムにおいて、どのプロセスの何を意図しているのか、はっきりさせながら、みなさんと共に歩んでいければと思っております。